現在、勤怠管理には勤怠管理システムが利用されていることが多いですが、それはここ数年の話。それより前から、勤怠管理では、さまざまな方法が用いられていました。今回は、勤怠管理する方法の歴史を紹介します。
日本での勤怠管理の歴史は、江戸時代にまで遡ります。三井越後屋という、とても規模の大きな呉服屋がありました。三井越後屋は、全国に複数の店舗をもち、合わせて1,000名弱もの奉公人を抱えていたそうです。それだけ大人数を雇っていれば、勤怠管理が必要になります。そのときに使われたのが、「改勤帳」という手書きの帳簿です。ちなみに改勤帳は、褒賞の決定にも利用されていました。手書き帳簿での勤怠管理は、200年以上も前から続いていることになります。
手書きの帳簿の次に登場したのが、タイムレコーダーです。現在のタイムレコーダーは、勤怠管理システムと連動したデジタル式のものが多くなっています。しかし当時のタイムレコーダーは、紙のタイムカードを利用したアナログのものでした。
タイムレコーダーが世界で初めて登場したのは、1871年。開発したのは、アメリカのコンピューター関連企業IBMの前身であるブンディ・マニュファクチャリング・カンパニーです。ちなみに日本では、1931年に天野修一氏によって開発されました。
紙を差し込んで自動的に時間が印字されるタイムレコーダーが誕生した背景には、産業革命の影響があります。19世紀、産業革命によって雇用形態が多様化し、複雑なシフト勤務で働く労働者が増えました。彼らの勤怠管理に手書きの帳簿を使うと、効率性と正確性に問題があったのです。
そんなタイムレコーダーにも課題がありました。紙のタイムカードの管理、集計作業などに手間がかかっていたのです。勤怠管理システムを使えば自動化されるため、その問題は解決されます。ただし、高額な専用端末が必要だったり、コンピュータが普及していなかったため、中小事業者への導入は進みませんでした。結果、紙のタイムカードを利用する事業者が増えることになります。
その流れを変えたのは、コンピュータの低価格化、インターネットの普及、クラウド勤怠管理システムの登場です。数万円で買ったパソコンを、高速なネット回線に接続して、クラウドサービスを利用できるようになりました。特に、コストを重視する中小事業者にとって、クラウド勤怠管理システムは、紙のタイムカードから脱却する、うってつけの方法となっています。
中小事業者の皆さんにオススメなのは、クラウド勤怠管理システムです。もちろん、オンプレミス型と比べてから、選んでください。
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